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菊丸英二誕生祭:短編集

第9章 2018年 誕生日おめでとう。


11月28日は、大好きな彼、菊丸英二の誕生日だ。
せっかくのバースデイなので、盛大に祝ってあげたいと思う。
でも…、残念なことにその日は平日で部活もある。

たった一人の誕生日のために休みを取ってもらうわけにもいかなかった。

というわけで、本日25日日曜日より、私は行動を開始しようと思う!!

私は今、ショッピングモールにある時計台の下で待ち合わせをしていた。
お相手はそう、菊丸…じゃなくて、同級生の不二くん。
プレゼント選びと、その他もろもろのお買い物に付き合ってもらうことになっている。
ダブルスのペアの大石くんを誘うかとも思ったけれど、マネージャーではない私は、大石くんとそこまで仲が良くない。
そのため、同じクラスで、かつテニス部所属の不二くんに頼んだわけです。

「お待たせ。待ったかな?」

「そんなことないよ!」

「じゃぁ、行こうか。」

さりげなく私をリードしてくれる不二くん。
それはまさしく騎士のようで、周りの女の子がキャーキャー言うのもうなずける。

「プレゼント選びにはどこに行くか決まってるの?」

「うん!」

まずは、プレゼント選び。
プレゼントにしたいものは決まっていた。

「英二はね、新しいニット帽が欲しいって言ってたから…!」

「OK、じゃあ、メンズの帽子が売っているところだね。」

…ということで、不二くんにも手伝ってもらって決めたニット帽は、紺色でメーカーのマークがワンポイントでついているシンプルなものにした。
赤も迷ったけど、あまりにも明るくて、ちょっとサンタさんを連想させたのでやめることにした。
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