第6章 ぽろり。(テーマ:プール)
「おおー!!貸し切りだにゃー!!」
「さすが跡部さんだぜ!!」
「たまにはみんなで楽しむことも必要だな。すまないな、跡部。」
青春学園中等部男子テニス部は、氷帝学園の男子テニス部に誘われて、みんなでプールにきていた。
私も、青学テニス部マネージャーとして招待してもらうことができた。
都内にある、なかなか大きいプールを跡部さんの力によって貸し切りにしてもらったらしい。
しっかり監視員さんもいるのに、お客さんは私たちだけ。
なかなかにリッチ!!
「あぁ。いいか、お前ら!これは氷帝と青学の親睦会だ。思う存分楽しめ。」
「跡部さん、ありがとう!」
私も跡部さんにお礼を言って、みんなと遊び始めることにした。
「おーい!ちゃん、こっちこっちー!」
「あっ、英二先輩!」
英二先輩に呼ばれて近寄っていくと、忍足さん、向日さん、桃、不二先輩もいた。
「なにするんですか?」
「これ!二人乗りのスライダーだから、一人たりなかったんだー。」
英二先輩が指をさす方を見上げると、ぐるぐるとまかれ、短いように見えて実は結構な距離のあるスライダーが3つ並んでいた。
「これはね、3つのコースがあるんだよ。同じ距離だけど、滑らかなカーブから急なカーブ…どれがどのコースなのかは乗ってみないとわからないみたいだね。」
「へー…」
たしかに、ぐるぐるとコースが分かれていてどれがどのコースなのかわかりはしなかった。