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名探偵コナン(光を抱いて)

第1章 依頼にて


背が熱いと感じたので右に飛びのく。
結界を貼るタイミングを失い家の屋根に体を打ち付けた。
片膝をついて気配を研ぎ澄ませると、いつの間に迫っていたのか火の玉が接近していて目を大きく見開き光が視界を覆ったと同時に爆発する。
恵理香は飛ばされるが足で踏ん張り、目の前に結界を貼り家が壊れることを回避。
空中に結界を貼ってまた上から見渡す。薄オレンジの火の玉を避ける。結界で足場を作り移動しながら様子を伺う。

「結界は壊さないのか。なるほど、狙ってんのはウチ1人だけってことね」

後ろから火の玉が迫り跳びのき結界を貼り乗るが、前から来た火の玉をノーガードで受けてしまい屋根に叩きつけられ憎々しげに夜空を見上げた。上半身を起き上がらせ空を見ていたが右横に気配を感じ見るが何もない。
火の玉がこちらに迫ってくるが、その見えない何かを守るかのように両手を伸ばし抱きしめる。

ドーンッ!と耳をつんざくような音がして恵理香が吹き飛ばされる。右手をつき起き上がり念糸を作り5本の指に巻きつけて、壁にその糸を巻きつけると糸を辿るようにして恵理香の身体が引っ張られる。恵理香の背が壁に強くあたりさっきまでいた場所を見ると地面が小さくえぐれていた。

「……くっ」

走り出すと火の玉が次から次へと降り注ぐ。
前から後ろから、右から左から避けるのが手いっぱいで自分の身体が壁に当たることすら煩わしい。

結界を空中に貼り念糸を結界に巻きつけ引き寄せる。
念糸を消して足に力を入れ結界から結界へと飛び移った。
自分の逃げる方向に結界がない場合は結界を貼り足場にした。

「結」

四角く形成した結界を足の裏で蹴り別の結界に飛び火の玉を避けるが、体力の限界と集中力の途絶えで結界を貼るのに失敗。さらに火の玉が着弾して屋根の上に叩き落とされた。

「いっ」

そしてとどめだと言うように火の玉が迫ってくる。
恵理香は左手を横に伸ばし力を入れると恵理香の身体が引っ張られる。

凄まじい音がして家の屋根が壊された。

「馬鹿野郎、人様の家壊してんじゃねえよ。ウチも人のこと言えんけどさ」

恵理香は念糸を器用に操作して路地を曲がって行くが、ハッとして足でブレーキをかけるがかなりの速さなので止まれず、舌打ちをしてわざと自分の体を壁に打ち付けて止める。走り出し来た道を戻る。そして角を右に曲がり念糸を使い火の玉を避ける。

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