第2章 夜明け
恵理香は構えた手を下ろした。
「やめた。どうせウチの見張りなんかなんでしょ。成仏するまでこき使ってやる
そう言ってニヤリと笑んだ恵理香に青年は苦笑いをこぼす。
机の上に封筒が置いてあり、その中には現金20万とクレジットカードが入っていた。小さなメモ用紙には暗証番号と文章が書いてある。
「ねえ、20万って少し高すぎない?」
「普通でしょ」
「普通? もしかしてあの人金持ち?」
「さあ-?」
恵理香は不意にテーブルの上に積んである雑誌を見た。だがあまり興味がないのか見るのをやめ家内を探索し始める。
ここはリビングで自分の目の前にはテレビが置いてあり、テレビと私に挟まれるようにして机が設置されていて、私の後ろには壁がある。
立ち上がり廊下に出ると右奥に部屋がある。ドアを開けて確認するが特に何もない。左側には押入れがあって右側にはベランダがある。廊下を出て右に少し歩くと、右には台所左にはクリーム色のどあがあり開けるとトイレと風呂場がある。ドアを閉じて玄関を見てからリビングへ戻った。
今は夜の8時
インターホンが鳴りドアを開けて見ると、人の良さそうな笑みで挨拶してくる女性が目の前にいた。
「こんばんは、私このマンションの大家なんです。宜しく。貴女のことは曽川さんから聞いていたもので、ここの住所と家賃の話をしに来たんだけど」
来たのは大家でした。
大まかなことを聞いて話が終わったのは8時30分ぐらい。
住所と家賃の話はすぐ終えれたのだが、話に花を咲かせてしまいと言っても勝手に花を咲かせていたのは大家さんなのだが。私は疲れてしまい廊下の奥の部屋に入りいそいそと布団を敷き眠りについた。
時計の秒針の音を聞きながら息をひそめる。
明日はさすがに出かけなければならない。
洋服に日用品。さらにバイトも探さなければならない。
今は原作どのへんなのか確認も必要だろうし、変なことして要らぬ疑いをかけられては堪ったものではない。いつか死ぬストレスで。
寝返りを何度もうち時計を見るとくじ。
お腹が鳴り冷蔵庫の中を見て驚愕。
仕方なしにコンビニへ行くために千円札をポケットの中に入れ外に出た。
道中は昼に確認したので覚えている。
カップ麺を買って帰宅した。