第3章 慰めの会
「・・・本当にさぁ、怒りを小出しにしてよ頼むから」
「そんな事言ったって、異常な事をナチュラルにやってくる
人間がいると思うのかっ!?少し考えてしまうではないか!」
「で、考えている内にヤられてしまう、と・・・」
ナナシの反論にナナバがバッサリ言い捨ててしまったので、
彼がまた泣き出してしまった。
思わずハンジがナナバを睨む。
「大体、あのエルヴィンに怒りを小出しにして伝わると
思うのか!?あのエルヴィン・スミスにっ!!」
あー、うん。無理だね。
『あの』エルヴィン・スミスには通じないわーと流石に
ハンジ達も申し訳なくなる。
確かに小出しで怒っても無駄に打たれ強いエルヴィンには
通用しない。
過去何度も切れ、関節を外してボコボコにしてもナナシへの
アタックは止まらなかった。
上司としては有能なのに恋愛方面が壊滅的過ぎて、
正直ハンジ達も困っている。
なんせ、エルヴィンがナナシにセクハラ→
ナナシ我慢しながらやんわり注意→エルヴィンセクハラ→
ナナシ我慢しながら厳しく注意→エルヴィンセクハラ→
ナナシ爆発して周囲にも炎上、調査兵団運営機能に
支障ありの状態を繰り返しているのだ。