第2章 さぁ、どれを選ぶ?
「ダリス・ザックレー総統からお借りした私物だ。
何でも人間を芸術作品に変える素晴らしいモノらしい」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
『芸術作品完成装置』を見せられた3人は死んだ目で
ソレを見つめるしかなかった。
「説明書を読むと、着用出来る服は膝から下のみで他は全裸。
逆さに固定されて一切の食事を『下から』摂るらしいぞ。
貸出期間は一週間だからコレで頑張ってみるか?」
ニッコリ可愛らしく微笑むナナシに3人は絶望した顔を
向けながら言葉が出てこなかった。
絶望的過ぎて言葉なんぞ生まれてくるはずがない。
普段弁舌に長けたエルヴィンですら目が死んでいる。
結局、どれを選んでも辛い思いしかしない『罰』を
3人は受け入れることにした。
どれを選んだかは3人の沽券に関わるので公にはされず、
真実を知るのはエルヴィン達3人とナナシ、ハンジ、
ナナバだけである。