第2章 さぁ、どれを選ぶ?
エルヴィン、リヴァイ、ミケは隣の部屋に隠れながら
ナナシが部屋に入ってくるのを待っていた。
その部屋の机の上にはエルヴィン、ミケ、リヴァイの型をした
ディルトが設置されており、ナナシが誰のディルトを
選ぶのか三人は気になって仕方なかった。
エルヴィンのは禍々しい程大きくてごん太、
ミケのも禍々しい大きさでやや長め、
リヴァイはその体格から見ればデカイが
他の二人よりは小さいものの形が良かった。
――さぁ、一体誰を選ぶんだナナシっ!!
そんな心の叫びを感じ取ったのかナナシが部屋に入ってきた
(というより、ここは団長執務室なので仕事で入ってきただけ)。
早速机の上に設置されているディルト三本を見つけたらしい
ナナシが机に駆け寄り、色々な角度からそれらを
観察しているようで、どうやら興味を持ってくれたらしいと
エルヴィン達はご満悦になったが、現実はハンジが
思った通りの事になった。
表情を無くしたナナシが一目散に三人が隠れている
仮眠室への扉を蹴破り、そこにいた三人の記憶は
そこで途切れた。