第13章 ルカー繋がってふやける番外編ー罰ver
はじめて結ばれて幸せな気持ちで抱き合う二人。でもーールカがハッとしたように口を開いた。
「っ、すみれっ、ごめんっ、…俺っ、我慢、できなかったっ、…」
「…?」
「…、っ15日の、課題には、悪魔が住んでるって、昔から言われて…」
「…あ、くま…?」
アリスはルカの言っていることがよくわからない。
「…15日目、半分の日の課題は、触ること、舐めること、…あと指、まで…」
「……」
「…アリスと1つになることは、課題に含まれて、ない…それどころか…」
「……る、か?」
ルカの表情が変化したことに気づきアリスが名前を呼ぶ。
「…っ、ごめん、…繋がってしまうことは、…ルール違反で、…おれが我慢できなかったからっ、…すみれが、罰を受けることにっ、」
「……」
何度も謝るルカ。でもアリスはそれを制止する。
「…謝らないで。幸せだったの…ルカが求めてくれて、1つになれて私、嬉しかったから…」
「…すみれ…っ、」
「…それに…あそこで我慢されてたら、私、逆に悲しかったよ?…だから、ありがとう。」
アリスがルカを抱きしめる。ルカもそれを受けて抱きしめ返す。
「…ねぇ、どうして、悪魔が住んでるって言われてるの?」
「…それは…」
アリスが疑問に思ってることをルカに問いかける。
「…今まで、ルールを守れた人が一人もいないから、」
「…へ…?」
「…いないんだ。交換の約束が結ばれてから、15日目の課題のルールを守れた人。…歴代の人も全員我慢できなかったんだって…だから、悪魔が住んでるって…きっと皆、我慢しようって最初は思ってるんだと思う…でも、目の前に自分だけのアリスがいたら…っ、む、り、だったって…」
おれも、無理だった…ルカが思い出したように顔を赤らめる。
「…それで、悪魔か…」
ちょっと可愛らしい理由でアリスは笑ってしまう。
「…すみれ…?」
「…ん?」
「…なんで、笑ってるの…?」
「だって、かわいいから。…クレイドルの男の人たちって、きっと、素直なんだなーって、それに…」
我慢できなかった。なんて理由は嬉しく感じるものだ。求められて幸せだった。
「…それに?」
なんでもないよ。とアリスは笑ってルカに1つキスをした。
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