第12章 ルカー繋がってふやけるー
アリスが目を開けるとルカの腕に抱きしめられていた。
「…?」
「…すみれ…」
名前を呼ばれだんだんと意識が覚醒する。
「…る、か…?……っ、!」
恥ずかしさからかアリスは思わずルカの胸に顔を押し付ける。
「っ!!…っ、」
ぎゅうぎゅうと抱きつくそれのほうがよっぽど恥ずかしくないのかとルカは疑問に思いながら真っ赤になってる自分の顔が見られないことに少しだけ安堵した。
「…ごめん…」
呟かれアリスが顔あげる。そして微笑むとルカの唇へひとつキスを落とした。
「…しあわせ、でした、…」
ふにゃりと笑うアリスにルカは思わずその体を抱きしめた。どうしようもなく愛してるーー
「…すみれ…あいしてます…」
その言葉と共に今度はルカからアリスはキスが返されたのだった。