第9章 レイー目は強がりよりモノを言うー
「っ、れ、いっ…っ、ぁ、」
小さい絶頂だった。でも一度達してしまうと目が合っているだけでアリスのどんどん身体が熱を持ってくる。レイの目はアリスを追い詰めていくようで、見つめられているだけで甘い快感が襲いかかる
「…すみれ…すきだ、」
「やっ、やぁ、っ…っ」
レイがまるで子どものように何度も名前を呼んでは愛を囁く。その度にアリスは達してしまう
「…なぁ、すみれ…俺もお前から聞きたい。…俺のこと、どう思ってるか何回だって聞きたい」
「…っ、」
「…お前と会ってからさっきまでずっと嫌われてると思ってたんだ。…すみれの口から何度も聞かねぇと、俺は本当かどうか自信が持てない」
なぁ、頼むよ…ー
そう言われればアリスは断れない。見つめられる目に促されるようにゆっくり口を開く
「…れ、い、…す、き、…」
「っ、すみれっ、もう、一回」
「っ、すき、…あなたが、すきで、す」
「…もっとだ。」
「…レイ、好き。…大好きっ」
その声は少しずつ大きくなりレイの心を満たしていく。
「っ、すみれっ、…好きだっ」
「っ、ぁーーッ」
心底嬉しそうにレイが笑う。そしてそこからお互い何度も愛をささやき合う
「…れい、…」
「…すみれ…」
甘い甘いその時間は絶頂をともないながらひたすら続き60分という課題が終わるまで永遠と繰り返された
課題が終わっても二人は暫く抱き合っていた
やっと溶けた誤解が嬉しくて繋がった心に思わず笑みが溢れる。
甘い時間。これから先の一か月を思いその幸せな時間に二人は思いをはせるのであった。
レイー目ーend