第2章 交換の約束ープロローグー

空が光ってーー

女の子が落ちてきた。



「きゃっ、」



その人数は軍の幹部と同じでそれぞれの腕に抱えられるように舞い降りる。


ふわり、と全員横抱きにされた。





「…、そら、から？」


「…おんな、のこ？」



ーーアリスーー



そこにいる全員が一瞬で思い出す。



ーー交換の約束ーー




「これって、まさか…、」


現実を理解しはじめてすぐそれぞれの横に一枚の紙が現れた。古そうなその紙が小さく光る。


「…やっぱり！」


誰かが口を開く前に抱えていた女の子達が勝手に動き出す。浮き上がるとそのまま立たされてピタリと身体がくっついた。

軍の幹部と女の子。お腹から胸までが隙間なくピタリ。




「…！？まじ！？」


「うそだろ…？」


それぞれが口々に。











ルールの紙が光るーー


"抱きしめ会って5分"



離れるためにはこの課題をクリアしなければならないらしい。しかもそれを破れば罰が待っている。今回のは

"一ヶ月間くっつたまま。"

という恐ろしい、訳の分からないものだった。




全員が意を決する。




はじめましてのアリスに向かい合って。





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