第7章 6 外の世界(リヴァイ)
「てめぇを殺す、そのためにここにいる」
するとエルヴィンから例の書類が地面に転がった。
同時にそれは偽物で
本物はすでに総統の元にあって
“ロヴォフは終わりだ”とエルヴィンは言った。
“だが、匂いはするのに蜜は見つからない
見つからないまま穴に落ちるか
諦めて身を任せるのも一興か”
権力闘争に巻き込まれ・・・
全てが無駄だったと理解した
「てめぇもな」
俺は振り上げたブレードを迷いなく下げる
だが、それを受け止めたエルヴィンが言う
巨人がすべての原因であると
人類が無知であると
俺は問われる
私を殺して
暗い地下に逆戻りか?
“穴に落ちたあなたは落とした男と屍の道を歩くだろう”
「調査兵団で戦えリヴァイ!!お前の能力は人類にとって必要だ!!」
占いとエルヴィンの声が出て重なる
俺は占いの結果を理解した
「こっからは取引じゃねぇぞ」
エルヴィンに向けたブレードを下ろし
俺は共に馬を走らせる