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はちみつレモン【HQ】

第4章 3回目のバレンタインデー《瀬見英太》




『えへっ…すこーしだけだよ?』

ふにゃんと笑う知花の顔はほんのりピンク色のまま…
そうか…?だいぶ酔ってるだろ…


自分が酒に弱いって知ってるから
普段はほとんど飲まないくせに…

そんな不安にさせてた?

「…ごめん…寂しかったか?」

知花の頭をポンポンと撫でると
もう一度笑って抱きついてくる


『…えーた…だぁいす…き』

俺の背中をギュっと掴んで耳元で囁く
知花の甘えた声が最高に可愛いくて
俺も好きだ…抱き締める腕にも力が入る


『…あのね…バレンタイン…』

「おぅ」

『…今年は…チョコ…じゃなくて…』






『…私の事…もらって…くれる?

英太と…ずっと一緒にいたい…』


「……」

それはまさかの知花からの逆プロポーズ…


マジかよ…
驚きのあまり言葉も出ない…

つうか…俺のセリフ…先言うなよ…



抱き締めていた知花の身体を
そっと離して顔を見ると



俺の腕の中で安心するかのように
再び眠りに落ちていて…

はぁ…なんだよ…言い逃げすんなっつうの…



悔しいけど…

とりあえず朝 目覚めたら指輪と
チョコよりも甘いキスを君に贈ろう





fin.


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