【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第17章 慣れ
中に入りリビングの
ソファーに座らされる
赤井さんは隣に座っていた
コナンくん達は帰った様だ
『あの、赤井さん…
…ごめんなさい』
赤「いい、気にするな」
そう言って赤井さんは
私の頭を撫でてくる
赤「それより、何故
あの男と居たんだ」
両手で顔を包まれて
赤井さんの方に向けられて
目線が合わさる
『…見てたんですか』
赤「見えたんだ。
で、何故あの男と居た」
『米花公園で泣いていたら
ばったり会ったんです…
それで…話を聞いてくれて
ここまで送ってくれました』
赤「あの男は葵センサーでも
付いているのか…
それよりまた誘拐されなくて良かった」
そのまま軽くちゅっと
唇にキスをされる
『…多分、もう無理やり
連れて行かれる事は無いと思います』
赤「それは何故だ」
『強行突破は駄目だと分かったって
言ってましたので』
赤「そうか…」
赤井さんはそのまま私を
抱き寄せて腕の中に閉じ込めた
しばらく沈黙が続く
その沈黙を赤井さんが破った
赤「…明美の事だが
俺の中では過ぎた話だ
何処でその事を知ったかは
知らないが今大切に思っているのは
葵だ…」
『…赤井さん…』
赤「何処までも知っているんだな」
『…いつか…全てを
打ち明ける時が来たら
ちゃんとお話しします…』
赤「あぁ」
私は、私の事を
聞いてこない赤井さんの
優しさに甘えた
そのいつかが
来なければいい…
その時は記憶が戻った時
記憶が戻ったら
私はもしかしたら
この世界から
居なくなるかもしれない
だから、そのいつかが
来なければいいと思ってしまった。
この世界で生きることに慣れて
赤井さんの優しさに甘えて
赤井さんの側にずっと居たい…
慣れてしまったんだ
離れたく無いと
思ってしまう程に
.