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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第15章 監禁2※




逃げることを諦めた私は
どうすれば赤井さんの元に
帰れるかだけを考えた


説得して、
手放してくれるだろうか


いや、それは考えられない


誰かが助けてくれるのを
待つしかないの?


待ってるなんて私には出来ない


リビングのソファーで
面白くもないテレビを見ながら
頭を働かす


やっぱり逃げるしかないのか…


でもどうやって?
外には公安の人が見張っているだろう


空でも飛ばない限り
逃げ切るのは不可能に近い


空…?


飛ぶ…?


ベランダの扉を見つめる
そのまま外に初めて出てみた
見上げると青空が広がっていた


下を見ると思っていたより地面が近い
どうやらここはマンションの二階の様だ


ここから飛び降りたら
逃げれるのでは…?


ふと遠くを見つめると
見覚えのある白のRX-7


安室さんが帰って来たんだ


慌てて家の中に入り
ソファーに座り直した


用事、昼過ぎに終わるとか聞いてない…


折角のチャンスが…


ソファーの上で
膝を抱えて丸まった


ガチャっと扉が開く音


安「ただいま帰りました
いい子に留守番できましたか?」


ニッコリ笑顔で帰って来た安室さん
そのまま私の隣に腰掛ける


『おかえりなさい
帰って来るの早いですね』


安「えぇ、早く葵さんと
お話したくて帰ってきました」


やっぱり暇なんですね


安「で、話す気になりましたか?
僕の情報を何処で手に入れたか」


『お教えできません』


この間は私が欲しいって
言っていたくせに
結局欲しいのは情報か…
なんて思った


安「そろそろ教えてくれても
いいじゃないですか」


安室さんがそう言った瞬間
ぐるんと視界が回った


背中にはふかふかのソファー


押し倒されたと気付き
抵抗する


『ちょっ…退いてくださいっ』


安室さんは私の上に跨る


安「僕は従順な葵さんが好きです
良い物を買ってきたんです
言う事を聞かない子にはお仕置きですよ」


そう言いながら
バックから取り出したのは
電動マッサージ機


『そんな物で何するつもりですかっ』





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