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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第13章 漆黒の特急




窓から流れる風景


口の中に広がるほろ苦い
コーヒーの味


これから起こる事を
記憶を頼りに思い浮かべる


たしか偽の推理クイズが始まって
その後殺人事件が起きて


沖矢さんが哀ちゃんを回収して


コナンくんが推理してる時に
有希子さんがベルモットさんに接近して


ぼや騒ぎが起きて
パニックに乗じて
安室さんが八号車で
哀ちゃんに扮するキッドと遭遇


それで一番後ろの貨物車が爆破して…


そんな流れだったよね…


沖「何か考え事ですか?」


『これから起きる事を考えてて…って
おお、沖矢さん!?』


与えられた私の客室でコーヒーを
優雅に飲んでいたら
知らない間に沖矢さんが入ってきて
ぽろっと言ってはいけない事を
口走りかけた


沖「これから起こる事でも
予想でもしていたんですか?」


そう言いながら沖矢さんは
隣に腰掛けてくる


「えーと…まぁ、そんな感じです…」


目線を逸らしながら言った


沖「ホォー…例えばどんな?」


『…え、えーと…
ぼや騒ぎが起きたり…とか?
そしたらパニックが起きて
それに乗じて哀ちゃんに
近づいたりして…とか…』


あくまでも予想ですって言いながら
本当の話をしてしまった


嘘つけないなぁ…ほんと


沖「ふむ…葵さんは
よく頭が回るようですね

…まるでこの先の未来が
わかっているかの様だ」


どきっと心臓が鳴る


嫌な汗が伝い
話を変えようと
コーヒー淹れますねなんて言った


再び隣同士でソファに座ると
沖矢さんの腕が背中に回る


沖「葵さんが何を知ってるか
まだ検討もつきませんが
私は貴女を手離したりしませんよ」


『…え?』


沖矢さんの方を見ると
片目だけ開眼させて
鋭い眼差しを向けてきた


沖「まだまだ監視をしないと
いけませんからね」


と言われて沖矢さんは
背中に回っていない方の手を
私の頬に添えてきて
ニヤリと口角を上げてきた





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