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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第11章 不安※




酔い潰れて
嫌なことを忘れたい


半ばやけ酒をしていた


普段、赤井さんと晩酌をする時は
自分のペースで酔い潰れないように
ストッパーをかけて飲んでいたけど
今日はハイペースで飲み進めている


酔いが回ってきても
不安が覆い尽くした


あの日の夕日が忘れられない
その奥の記憶…
何か大切な物を忘れている感覚


思い出したい…


思い出せない…


グラスに半分ほど入った
液体を飲み干して


何杯目かわからない
おかわりを飲む為
バーボンのボトルを取ろうと
手を伸ばすけど
視界が揺れて距離感が掴めない


やっとの思いで掴めたかと思うと
手から突然ボトルが消えた


どこにいったのかと
キョロキョロすると
目の前に赤井さんが立っていた


赤井さんの手には
バーボンのボトル


『返してくらさい〜
ま〜だ、飲むんれすぅ』


呂律が回らなくて
ちゃんと喋れない


赤「飲み過ぎだ
何かあったのか?」


ほら、水飲め


と別のグラスに
ミネラルウォーターを注いで
渡してくる


「やっ!お酒がいー!」


立ち上がりながら
赤井さんの手にあるボトルに
手を伸ばす


ひょいっと上に挙げられて
赤井さんの服を掴んで
爪先立ちで宙を掻く


赤「こら、危ないだろう」


そう言いながら
ボトルの持っていない方の手を
腰に回して支えてくれた


『あかいしゃんが、
いじわるするからぁ…』


赤「これは意地悪じゃない
ほら、大人しくしろ」


『うわぁっ』


体が宙に浮く


抱き上げられそのまま
ソファに押し倒される


視界がぐわっと回って
クラクラする


上に跨っている赤井さんを
見上げると、先程の
ミネラルウォーターが入った
グラスに口を付けていた


と思った瞬間
赤井さんの顔が近づいてきて
唇が触れ合う


『…んぅっ』


そして無味の液体が
口内へ流れ込んできた


それをごくごくと飲み干す


そのまま赤井さんの舌が
侵入してきて自分の舌を絡ませた


気持ちいい…




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