• テキストサイズ

【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第10章 少年探偵団




『ただいま戻りましたー』


そう言い中へ入ると
エプロン姿の沖矢さん


沖「おかえりなさい、
楽しかったですか?」


『ふふ、とても楽しかったですよ』


沖「それは何より、
もうすぐ夕飯が出来るので
先にシャワーでも浴びますか?」


『では、そうします』


そのままパジャマを取りに
部屋に戻り浴室へ行く


今日はすごく楽しかった
哀ちゃんには疑われちゃったけど
疑われる事にも慣れた


でも私は何も悪い事してない。
ただ、この世界の事を
知り過ぎてるだけ


この世界の事は知っているのに
自分の事は何もわからないまま…


あの日私の身に何が起きたのか
いつか分かるんだろうか…


それとも分からないままなのか


ずっとこのまま…
来た方法も帰る方法も分からないまま
赤井さんと過ごすのかな…


それは…
幸せなんだろうか?


赤井さん…


赤井さんは私のこと
どう思っているんだろうか
私は赤井さんのこと…


それ以上の答えが見つからなくて
シャワーを止め浴室を出た


ご飯の匂いに誘われて
ダイニングルームへ行くと
夕飯が出来上がったところみたいだ


いつも通りに向かい合わせになって
ご飯を食べ始める


沖「そう言えば今日
博士の家で組織の話をしていましたね」


唐突な発言に
お箸で掴んだ筑前煮の人参さんを
落としそうになった


この人盗聴してる事
隠そうとせずに堂々と…


沖「本当にどこまで
知ってるんですか?」


落としかけた人参さんを
口に運ぶ


ごくんと飲み込んだあと口を開く


『ジン…ウォッカ…ベルモット…
キャンティ…コルン…バーボン…』


俯きながら主要メンバーの
コードネームを口にした


きっと今頃目を開眼させてるんだろう


『ごめんなさい…後は言えません』


沖「そこまで……

組織のメンバーに会わないように
今後気を付け下さいね」


優しい口調で言われホッとした







.
/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp