【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第9章 初めての晩酌※
あり得ないほどの
体力を使ったと思う
赤井さんと出会ってから
この人は、なんて人なんだって
何度思ったか…
そして私は今、赤井さんに
すっかり忘れてた
おでこの怪我を
手当してもらってる
大きい絆創膏を貼られて
いい歳した大人が恥ずかしい
なんて思っていた
手当が終わった後ぐぅーっと
お腹の音が鳴った
赤「何か作ろうか」
そう言えば
今日、赤井さんと
朝食を食べたっきり
何も食べてない事に気が付いた
昼間は安室さんの家…なのかな?
眠らされてて起きたら夕方だった
『軽く食べれる物をお願いします』
赤「了解」
こんな体力使って
身体が怠いときでも
赤井さんは優しいのか…
いや、行為は全然優しくなかった…
確かに夜は紳士的じゃないな!
赤井さんに手を引かれて
のそのそとしながら
ダイニングルームへ行く
赤「葵、酒は飲めるのか?」
『はい、全然飲めますけど…』
赤「晩酌でもしようか」
赤井さんと晩酌か…
この人お酒強そうだな
私は人並み程度に飲めるけど
カクテルとか甘いものが好きだ
でも…あまり飲んだ事がない
ウィスキーは気になる
『晩酌…付き合いますよ』
そういうと赤井さんは
満足げな表情を見せる
赤「リビングで待ってろ」
そう言われてリビングの
ソファーに座り込む
手早くお酒に合う
おつまみ的なものを用意してくれた
赤「酒は何が好きなんだ?」
『基本的に甘いお酒が好きですけど
赤井さんに合わせますよ
…バーボン…飲んだ事ないですけど
気になりますしね?』
赤「ホォー…それは
俺を煽って言ってるのか?」
なっ…!
横に座り
顎をくいっと持ち上げられる
『煽ってなんかいませんよっ!
私が気になるのお酒のバーボンで
安室さんじゃありませんからっ!』
言ったあと、ハッとした…
安室透=バーボン
私は知ってるんです!
て言ってるようなもんだ
赤「…葵は
一体どこまで知っている」
『……黙秘します』
赤「まぁいい」
と頭をわしゃっとされて
お酒を取りにリビングを
出て行ってしまった
.