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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第81章 残党




バタバタと忙しなく時間が過ぎて行く


こちらの世界に来てから
色々な事があり過ぎた


大変だった事も沢山あったけれど
それ以上に秀一さんと
過ごした時間の中で
幸せな事の方が多かった


私達はお世話になった
工藤夫妻に挨拶をして
工藤邸を出て、米花町にある
小さなアパートで残りの
日本での生活を送る事にした


逃亡したジンは降谷さんの手により
捕獲された。
例の情報屋も絡んでいたとか何とか…


組織は壊滅し、
秀一さんは後処理に追われている


私はといえば
通える距離にある阿笠邸まで行き
哀ちゃんに体の様子を伝える日々


秀一さんと哀ちゃんの関係はといえば
哀ちゃんのお姉さんである、
明美さんの話も
死なせてしまった事についても
つい先日、長々と話をして
今はお互い良い方向へと向かっている


安心に包まれた穏やかな日々を送る中
いつもの様に
家事洗濯を済ませた昼下がり


ずっと安定していた体が
急に熱くなり息が出来なくなり
秀一さんの為に淹れたコーヒーを
マグカップごと床に落とし
盛大な音がリビングに響いた


そのままリビングで蹲っていると
2LDKの一室である
秀一さんの仕事部屋から
勢いよく本人が現れる


赤「大丈夫か!」


詰まった呼吸を
平常に戻そうとしている中
駆け付けた秀一さんが
大きな手のひらで背中を撫でてくれた


落ち着きを取り戻し
まさかと思い
自分の手を見ると
それは幼女の手だった


『秀一さん…私、また…』


幼児化してしまった


赤「大丈夫、志保の所に行こう」


秀一さんは大きな体で
私の体をそっと包んで
髪を撫でた



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