【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第78章 宿敵
赤「…言わなくていい
もう、言わなくていいから
怖かっただろ…もう大丈夫だ」
私を片手で抱き締めながら
秀一さんはスマホを取り出した
誰かに電話を掛けようとしていた
その通話相手はすぐに出たみたいで
赤「ジョディか。今すぐ
アフターピルを用意してくれ
…事情は後で説明する」
電話を切ると
スマホを置いて
両手で私の頬を包んできた
『…秀一さんっ…なんで…
…私の事、怒らないんですか…』
赤「怒ってほしいのか?」
『怒ってほしく…ないけど…
わたし、最低です…
最低な事したんです…
なのに……んむっ…』
言葉は秀一さんの唇によって
遮られてしまった
舌を絡めた深いキス
キスだけで
気持ち良くなってしまうのは
相手が秀一さんだからか
身体を溶かしていく様で
唇が離れても
身体は物足りなかった
赤「もう誰の目にも映らないところで
監禁してやろうかと思う程腹立たしいし
俺以外の男に抱かれた事に
対して怒ってやりたいが
それ以上に優しくしてやりたい…。
甘やかしてやりたいんだ」
『秀一さん…』
もう一度ぎゅっと抱き締められる
赤「葵、一緒に
風呂に入ろう
綺麗にしてやる」
一緒にお風呂に入ったら
全身を見られちゃう…
どう返事をしたら良いのか分からず
黙り込んだ
赤「ちゃんと見せてくれ
怪我が無いかも確認したい」
こくり、と頷くと
脱衣所まで手を引かれる
赤「そんなに怖がらなくていい」
そう言いながら額にキスをして
ゆっくりと私の服を脱がしていく
全部脱がされた所で
私はすぐに秀一さんに背を向けた
『や…やっぱり、やだっ…
見られたくない…』
秀一さんは後ろから
私の体を包むと
肩に顔を埋めた
赤「葵の事を
責めたりなんかしないさ。
…上書きしたい
傷ついた体も心も慰めてやりたい」
秀一さんは一度離れると
自分も服を脱いだ
そのまま肩をそっと押されて
浴室へと促された
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