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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第77章 殺意※




私とベルモットを
乗せた車は走り出す


運転をしている人は
知らない人。
多分、組織の人間だろう…
ベルモットの部下か…?


べ「さてと、スマホを出しなさい」


なるべく言う事を聞いた方が
今は身の為か…


私は秀一さんから借りている
スマホをベルモットに渡した


ベルモットは受け取ると
車の窓を開けた


『な…何する気ですか』


ベルモットはそのまま
スマホを窓の外へ投げ捨てた


べ「これで助けは呼べないわ」


スマホは諦めるしかない…
助けは呼べなくなったが
以前秀一さんから頂いた
GPS付きのネックレスは
念の為付けて来ていた


大丈夫…


それに今は大人の姿
子供の姿のティフィンじゃない


ジンに会ったところで
私をティフィンと同一人物だと
気付くはずがない


だってジンは
薬の副作用や幼児化に関する事は
知らないはず…


ベルモットもその事は
知られたくないだろう


私の正体を知らさずに
ジンに私の身柄を
差し出すつもりなのだろうか


どうにかして
逃げ出すタイミングを
見つけなければ…


車は来たことがないホテルに着いた


べ「降りなさい」


ベルモットに続き車を
降りると背中に拳銃を
突きつけられた


べ「逃げられるなんて思わない事ね」


私は大人しくベルモットに
支持されるがまま
ホテル内へと足を踏み入れた


ロビーを通らず人気の少ない裏口から
そしてエレベーターに乗り
とある一室へ辿り着く


中へ入ると奥のソファに座る
銀髪の男が視界に入った


特徴的な長い銀髪


間違いない…ジンだ


冷や汗が流れる
だが背中に突き付けられた拳銃を
ぐっと押されて
前に歩くしか無い


部屋の奥まで入ると
気怠そうにジンがこちらに顔を向けた


べ「退屈そうだから
退屈凌ぎに…どうかしら?」


ジ「誰だこの女は」


苛立たしげに言い放つジンに
心臓がバクバクと鳴った



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