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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第76章 初めてのお揃い




車を降りて二人で
手を繋いで浜辺を歩いた


赤「前に来たのを覚えているか?」


『覚えてますよ
次にここへ来る時は
お互い本来の姿でって
約束も、覚えてます』


赤「ああ、本当は
何もかもが終われば
ここに来ようと思っていたんだが…」


秀一さんは私の手を引っ張ると
すっぽりと体を抱き締めてきた


赤「葵に渡したい物があるんだ」


そう言い上着のポケットから
取り出したのは小さな箱


赤「君のココを
予約しておこうと思ってな」


左手を掬う様に取られて
薬指にキスを落とされる


意味を理解すると
嬉しさと恥ずかしさが
込み上げて顔が熱くなった


ぱかっと小さな箱を開けると
キラリと光るリングが入っていた


それを左の薬指に
スッと嵌められる


サイズはピッタリ。
いつの間に測ったのやら…


『だ、大事にします…っ!』


秀一さんは頬に手を添えて
ちゅっと唇にキスをする


赤「俺のも嵌めてくれ」


そう言い手のひらに
リングを渡されて
私は秀一さんの左の薬指に
そのリングを嵌めた


赤「お揃いだ」


初めてのお揃いの物を
プレゼントされて嬉しくて
秀一さんに抱き着いた


赤「そんなに喜んで貰えるとはな」


『本当に…っ、嬉しいですっ…』


嬉し過ぎて涙が出るほどだった


赤「泣くほどか?
葵は本当に可愛いな」


両頬を大きな手で包まれて
親指で涙を拭ってくれる


再び唇にキスをされた


『秀一さん…好きですっ
…大好きですっ』


赤「俺も愛してるよ」













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その日の夜
秀一さんはXから託されたUSBメモリの
中身を確認していた


中身は組織の現在のアジト
ボスに関する情報
幹部、コードネーム持ちに関する情報
他の組織との関わりなど
様々な組織の情報が詰め込まれていた


これらが正確なものか
調査しなければならない





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