【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第72章 情報屋X
『ぼんやりとだけど
イケメンなお顔が見える様になってきました』
赤「そうか…
はっきりと見えるようになれば
心臓が破裂してしまうかもしれん…」
最近秀一さんは私を励ます為か
アメリカンなジョークを言う。
『もうっ、秀一さんったら』
ふふっと笑うと
秀一さんが顔を近づけてきて
ちゅっと唇にキスをする
赤「葵は笑っている方が
100倍可愛いな
そのまま君は俺の横で笑っていてくれ」
秀一さんは蜂蜜の様に
甘い時間を与えてくれる
『はいっ』
そんな甘ったるい時間を
過ごしていると時々忘れてしまう
組織の脅威…。
赤「そうだ、今日降谷くんが
見舞いに来るそうだ」
『え、本当ですか?』
赤「ああ、君の様子を
相当心配していたからな…」
『私…本当に心配かけてばかりですね』
思わず俯いてしまった
が、その瞬間に
身体が宙に浮いた
秀一さんが私を抱き上げていて
私は秀一さんを見下ろす形に。
『しゅ、秀一さんっ!』
赤「もう慣れた」
『え?』
赤「心配する事にもう慣れたと言っている
降谷くんもそうだ。葵には
振り回されっぱなしだからな
本当に心臓がいくつあっても足りないし
どれだけ俺の寿命を縮めたら
気が済むのやら…」
秀一さん抱き上げていた私を
膝の上に降ろして
正面からぎゅうっと抱き締めてきた
『ごめんなさい』
赤「謝らなくていい
葵は一生懸命
頑張って戦ったんだろ?」
私は秀一さんの腕の中で頷いた
赤「なら、降谷くんも
葵を責めたりしない」
『秀一さん…有難うございます』
私の頭を撫でる秀一さんの手は
いつもの様に優しかった
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