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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第68章 熱3※




降「君の事を考える度に
違和感は増え続けた」


何のことを言ってるのか
分からず首を傾げながら
話を聞き続けた


降「君にハッキングを
教えたのは僕だ」


うん…そう…
ハッキングを教えてくれたのは…


そこまで考えて嫌な汗が流れ始めた


降「賢い君なら、僕が言いたい事
分かるかい?」


降谷さんはずっと
私を何者か怪しんでいた


大人の私がついた嘘に気付いている


子供の姿でバーボンに
ハッキングを教えてもらった


大人の姿で何故
降谷零の情報を知っているのか
聞かれた時にハッキングで
情報を得たと答えている


だが、降谷零の情報を知っていると
本人に言ったのはハッキングを覚える前


降「君はハッキングで
僕の情報を得たと嘘を吐いていた」


どうしよう。
嘘がバレてる…


そりゃそうだ
子供の姿の私と大人の姿の私が
同一人物とバレれば
その嘘もバレてしまう


降「さて、何処で
僕の情報を知ったのか教えてくれますか?」


お鍋の火を止めて
くるりとこちらを向く降谷さん


『あのー…ええっと…
秀一さんから教えてもらったの』


降「それも嘘。ですよね?」


やっぱり、ダメか


降「赤井が、僕が降谷零だと
確信を持ったのは
僕が初めてこの家に上がった時」


そうだ、来派峠で公安の皆さんと
カーチェイスした時、
秀一さんはあの件の時に降谷さんが
公安の人だって確証を得た


降「でも、君が僕の事を知っていると
言ったのはミステリートレインの時
あの時よりももっと前だ
さて、次の嘘は浮かんだかい?」


『…ひ、秘密です』


降「また振り出しに戻る、か。
余計に興味が唆られて
葵さんの事を
もっと知りたくなる」


降谷さんは私の顎に手を添えて
クイッと上を向かせた


降「何故、赤井が自分で気付くまで
僕の情報を言わなかったのか。
それから君自身の事も…
結局根本的な事を何も知らない」



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