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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第7章 誘拐





安「何か飲みますか?」


私の財布の中に万札しか
入ってない事を知ってか知らずか
聞いてくる


『いえ、大丈夫ですので…』


そう言いながら
安室さんから身体を離そうとして


でも、安室さんの腕は
しっかりと腰に回っていて
離してはくれなさそうだ


『あの…』


安「ベンチに座ってゆっくり
お話ししましょうか」


言葉を遮られすぐ側の
先ほど座っていたベンチに
座らされる


安室さんは再び
自動販売機の方へ


今のうちに逃げようと思い
足に力を入れてみるけど
ガクガクと震えて力が入らない


あぁ、もうだめだ…


諦め掛けていたら
安室さんが手に
ミネラルウォーターを持ちながら
そばに寄ってきた


キャップを開けられ
はい、どうぞと
それを渡される


『ありがとうございます』


ごく、ごくと喉を鳴らしながら
渇きを潤す


安「それで何故僕から
逃げたりしたんですか?」


隣に腰掛ける安室さん


『…反射的に』


安「へぇー、どうやら
僕の事を知っているようですね
その怯えっぷりを見ていると」


ビクッと肩が跳ねる


両手で持っている
ミネラルウォーターのボトルを
こぼしてしまいそうになる


『何も…知りません…っ』


あぁ、また怪しい言葉を発してしまった


本当にこの人にだけは
会いたくなかった…


…なんだか眠気がすごい


昨夜あんまり眠れなかったかな…


そのまま
安室さんの肩にもたれ
ミネラルウォーターを
地面に落とした…





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