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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第62章 前進




『辛い時は支えになります
私も組織を捕まえる為に
協力します
だから…そんなに
一人で全部背負おうとしないで下さい』


安「…葵さん…」


私は頬を包んでいた手をそっと離して
ぽんぽんと頭を撫でた


いつも秀一さんがしてくれる様に。


安室さんは優しい笑みをくれた後
表情が変わる


それは以前みたいに
自信に満ちた表情だった


安「葵さん有難うございます
僕はもう大丈夫です」


そう言いながら立ち上がると
扉が開かれて秀一さんが戻って来た


秀一さんの手には
安室さんが昨日着ていた服


赤「洗濯が乾いたから
持って来てやったぞ」


それを安室さんは受け取ると
背を向けて着替え始めた


目のやり場に困って
思わず後ろを向こうとしたら
秀一さんに抱き上げられる


『ちょ…秀一さんっ…』


赤「大人しくしていろ」


ピシャッと言われて
思わず黙り込んだ


絶対怒ってるよね…


安「それじゃあ、僕は帰ります」


着替え終わった安室さんは
玄関へと向かった


その後を秀一さんは
私を抱き上げたまま着いて行く


安「赤井、また連絡する
それから……有難う」


安室さんの「有難う」は
物凄く小さな声だったけど
私の耳にも確かに聞こえた


赤「ああ」


安「葵さんも、
またポアロに遊びに来て下さいね」


『はいっ』


私の返事を聞くと
玄関の扉を開けて安室さんは
工藤邸を出て行った


きっと彼ならもう大丈夫だろう


赤「葵、分かっているな?」


『…え?』


何が分かっているなのか
全く分からなくて
間抜けな顔を秀一さんに向けた


秀一さんはスタスタと
廊下を歩きながら
秀一さんの使用している
部屋に向かって行く


その間も、秀一さんの顔を見ると
怖い顔をしていた


やっぱり怒っている…


部屋に着いて中に入れば
そのままベッドの上に降ろされた


赤「俺はそんなに優しい男でも無いし
嫉妬深い男だと前にも言った筈だが?
……覚悟しろ」




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