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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第60章 剥離




私が狙撃ポイントから
秀一さんのライフルで
取引現場を狙撃して邪魔をする


その後、待機している
昴さんに扮する
秀一さんの車まで行き逃亡


それが今回の作戦だ


時間は夜の21時
取引場所は町外れにある廃工場


その近くのビルの屋上


秀一さんに借りた
秀一さん愛用のライフル銃
L96A1を手に持つ


全ての記憶を失って
組織にいた時に使用した
レミントンm700より
重量があるそのライフル銃は
幼児化していたら
少々持ち運びが
大変だったかも知れない


スコープを取り付け
ワイヤレスのイヤフォンとマイクで
昴さんに準備が出来たと報告する


沖〈葵さん、危険だと判断したら
すぐに撤退して下さい〉


『了解です。
では、作戦を開始します』


狙撃ポイントに立ち
取引場所である廃工場に
照準を向けスコープを覗く


スコープ越しに見える
ジンとウォッカ…それから
麻薬密売をしていたとされる人物


その人物が手に持つアタッシュケース


それをジンの方に向け
中身を見せるように開かれた


中身は大金。


これが組織の活動資金となるのだろう…


邪魔してやる…!


私はそのアタッシュケースに
照準を向けトリガーに指を掛け
深呼吸をする


深く息を吸って…止める


人差し指に力を入れて
トリガーを引いた


サプレッサーに吸収された、
静かな銃声音と共に
アタッシュケースに当たった弾丸は
それを弾き中の札束が舞い散った


瞬間身を引いて
物陰に隠れながらライフル銃を
ライフルバックに仕舞い
それを背負った


耳に手を当て
合流します、と昴さんに言いながら
ビルの屋上の扉を開いた瞬間
何かとぶつかる


安「まさか、貴女が
組織の邪魔をするとは…」


『あ…むろさ…なんで…』


静かに拳銃を向けられて
ドクンッと心臓が跳ねた


安「大人しく着いて来て下さい」


私は頷く事しか出来なかった



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