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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第59章 作戦




赤「葵、今日は先に寝なさい」


そう言って、秀一さんは
私に気を遣ってくれている


私に課せられた組織の任務を
一人で遂行するつもりなんだ


嫌だ、私にも何か…。


そう思っても、
任務を一人で熟せなかった私が悪い


赤「そんな顔をするな」


書斎の椅子に座った秀一さんは
横で立っていた私の両手を優しく掴んだ


赤「葵、俺の
言う事は聞けないか?」


『…その言い方はずるいです』


秀一さんにそう言われて
私は言う事を聞くしかなかった


赤「すまないな
ベッドを温めていてくれるか?」


私の頬に手を添える秀一さん


暖かいその手に
自分の手を重ねた


『…分かりました
先に寝ます、おやすみなさい』


赤「ああ、おやすみ」


書斎を出て秀一さんの部屋に向かい
先にベッドにお邪魔する


秀一さんの匂い…
物凄く安心する…


秀一さんが寝る時まで
起きておこうと思っていたが
うつらうつらと眠気が誘い
そのまま寝落ちしてしまった


次にうっすらと目を覚ましたのは
背中に温もりを感じた時だった


体を後ろに向けると
軽く寝息を立てながら
眠っている愛しい彼


私は秀一さんを起こさないように
ベッドから抜け出し書斎へ向かおうとした


秀一さんの部屋を出る前に
ベッドへ視線を移す
どうやら起きていないみたい


寝る前にああいう風に言われて
私は寝る事しか出来なかったけど…


私も組織を壊滅に
追いやる手助けをしたい


書斎に入ると片手間で
壁の電気のスイッチを押した


中央のデスクの上にある
組織用のパソコンの電源を入れ
中身を確認した


その隣に置いてあった、
これもまた同様
組織用のスマホの中身も確認する。


今回の任務は
裏で麻薬密売をしている会社の
密売ルート、密売先などの情報を入手


これを餌に組織は
金を巻き上げる気らしい


拳銃密輸の件と同じ手口だ


この会社と組織が
取引を行う日付と場所さえ
分かれば…



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