【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第58章 束の間の幸せ※
いつの間にか
力が抜けて顔の横にだらっと
置いた腕
腰の動きが一度止むと
秀一さんと目が合った
珍しく、余裕の無さそうな顔
赤「俺も…狂おしい程に
葵を愛おしく思っている」
顔が近付き、額にちゅっと
唇の感触とリップ音
赤「いい歳した男がこんなにも
一人の女性に夢中で
心を奪われっぱなしなんて
以前の俺は思いもしないだろうな」
今度は頬にキスを落とされる
秀一さんのキスは
割れ物を扱う様な優しいキスで
その度に子宮をきゅっと締め付けた
赤「ふっ…締め付け過ぎ
我慢の限界だ…」
再び腰を振り出す秀一さん
先程よりも一層激しさを増して。
私はあっという間に快楽の波に攫われて…
白濁色の欲が吐き出されるのと同時に
私も絶頂に達した。
赤「葵、そのまま寝落ちする前に
メイクを落として来なさい」
『ん〜…』
赤「仕方のない子だ
一緒に入ってやるから起きるんだ」
『…それ、秀一さんが一緒に
入りたいだけじゃないですか』
赤「当たり前だ
風呂に入る時も飯を食う時も
寝る時も…ずっと一緒に居たい」
そんな甘い言葉を
平気でさらっと言っちゃうあたり
秀一さんだなぁ…と思った。
日々増え続ける幸せを感じながら
久しぶりのデートを満喫して
次の日、工藤邸へ帰宅した
でもそんな幸せも
黒い影によりすぐに壊されてしまう
ベルモットからの指示。
またハッキングの任務。
組織用のスマホもパソコンも
秀一さんが管理しているから
勿論、任務の事も把握済み
赤「葵は何もしなくていい」
私を思って言ってくれる言葉が
胸を締め付けた
何も出来ないまま
ただ守られているだけなんて嫌だ
私に何か出来ないか
組織に対抗する術はないのか
私は頭を悩ませた
強くなりたい、その一心で。
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