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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第55章 荷物の中身




昴さんと視線が絡む


ゆっくりと顔が近付いて
自然と唇が重なる


啄ばむような
唇と唇が触れ合うキス


徐々に深く濃いキスへと変わり…


いやらしく舌を絡ませ
唾液を混ざり合わせた


唇の隙間から吐息が漏れる


顔が熱くなる頃に
唇が離された


『…はっ…すばるさん…』


沖「何もなくて良かった…」


割れ物を扱うように
私の体を優しく腕の中へ
閉じ込めてくれる


しばらくそのまま
お互いの体温を確かめ合っていると
昴さんが口を開く


沖「箱の中身、確認しましょうか」


そう言い体を離された


『はい』


私達は箱の中身を開けて
確認した


そこには見覚えのある
パソコンが入っていた


パソコンの上に白い紙が
置いてありそれを手に取り
文字を目で追った


"貴女の物よ
これから使う事になるわ"


と書かれていた


そう、このパソコンは
私が全ての記憶を無くした時に
組織内で使っていたもの


これでハッキングをしろと言うのか


じわじわと心の奥から
怒りがこみ上げる


どこまでも
私を縛り上げようとする組織の影


ふるふると怒りで体が震えた


すると突然視界が真っ暗になる


沖「今は耐えて下さい…
大丈夫です、私が側にいますから」


耳元で囁かれた声


私の視界を奪ったのは
昴さんの大きな手だった


冷静にならなければいけない


私は深呼吸をして
心に落ち着きを取り戻した


沖「これを使う時は
私がいる時だけにして下さい
いいですね?」


『…分かりました』


昴さんは視界を奪っていた手を離してくれた


沖「一応、何も問題は無いか
このパソコンを調べさせて頂きますね」


私はその言葉に頷いた





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