• テキストサイズ

【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第2章 出会い




どうやら私は今、
何処かの公園に居るらしい


ふらふらしてるおぼつかない足を
一歩一歩前に出した



『米花公園…』


公園の入り口のすぐそばで
見覚えのある単語を見つけて
脳をフル稼働させた


米花…って…
名探偵コナン…?
あれ?実在する地名じゃないよね?


私はまだ夢でも見てるのか


困惑を隠しきれず
そういや今日何してたっけ?と考え込む


しかし昨日までの事は思い出せても
今日の事が何も思い出せなかった


少し焦った
でも、まぁいいやという気持ちが
上回り空を再び見上げた


『真っ赤な夕日…』


そろそろ日が暮れるから
家に帰らないと、と米花公園を出た。














ーーーーーーーーーーーーーー


あれから何時間歩いたんだろう。


手に何も持ってなかった
スマホすらないから時間がわからない


辺りはすっかり真っ暗になっている


何処を歩いても
見たことのない景色ばかりで
家にたどり着くことすら出来ない


自分は異世界にでも
飛ばされたんじゃないかと錯覚するくらい


大通りから外れたところで
人気も少なく、街灯の薄暗い明りの中
だんだん寂しい、怖いという気持ちが
勝ってきて薄っすらと
目に涙が浮かんできた


立ち止まり俯いた


『……うっ…家に帰りたい…』


そう呟いた時に
前方から爽やかな男性の声がかかる


沖「こんな夜遅くに
どうされたんですか?お嬢さん」


何処か聞き覚えのある声にハッと前を向く


『…な、んで…赤井さんが…』


驚いて目を見開いた


前方に立っている
ピンクっぽいミルクティ色の髪色に
糸目の眼鏡をかけた男性は
あの名探偵コナンに登場する、
沖矢昴に変装した赤井秀一だった


開いた口が塞がらないとは
この事かというほど私は
口をぱくぱくさせていたに違いない


そんな私の様子を見て
片目だけ開眼させて
沖矢さんに変装した赤井さんは
私の右腕をガッと掴んだ


沖「君は一体誰ですか?」




.
/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp