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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第53章 浮気





安「もっと葵さんの事を知りたい…」


甘い声が耳の奥に響いたと思えば
ぺろりと耳を舐められる


『…ぁっ…』


安「…耳…敏感なんですね」


『…やっ…だめっ…』


その時、カラン…と
扉が開く音が聞こえた


閉店作業でドアにcloseと書かれた
看板をかけたのに…


安室さんはホールの方に顔を出す


安「すいません
もう閉店なんですが…」


沖「申し訳ありません
可愛い恋人が心配で
迎えに来てしまいました」


『す、昴さん…!』


沖「葵さん、帰りますよ」


私は慌ててバックを手にして
昴さんの元に駆け寄った


『安室さん、お疲れ様でした』


昴さんは私の腰に
腕を回してぴったりと密着しながら
ポアロを出た


ポアロの前に停めてあった
車に乗せられる


車は工藤邸に向かって発進した


車内に気まずい空気が流れる


昴さんの横顔を見れば
怒っているような
何とも言えない表情で…


『…あの…昴さん…
…怒っていますか…?』


恐る恐る尋ねてみた


沖「…当たり前です」


『…ごめんなさい』


沖「いつ私に黙って
ドライブなんかに行ったんですか?」


『…ベルモットに私の正体を
気付かれた日です…』


私は下を向きながら
この嫌な空気に耐えていた


しばらく沈黙が続く


お互い無言のまま
工藤邸に帰って来た


玄関を入るや否や
ぐいっと腕を引っ張られて
引き摺られるように
昴さんの部屋に連れて行かれる


荒々しくベッドに
投げ飛ばされたかと思うと
そのまま昴さんに組み敷かれた


沖「…さて、お仕置きの時間ですよ」




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