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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第5章 元気が出るおまじない




出会って間もない人に
こんなにも心を惹かれるなんて
思いもしなかった


それは
この誰も知らない世界で
唯一、私の存在に
気付いてくれた人だからなのか


それとも元々どうゆう人物か
知っているからなのか


それともあの甘い優しさに
もっとどっぷり浸かりたいと
思ってしまったからなのか


どれも当てはまってしまう


ぐっと肩を掴まれて
体を赤井さんの方に
向けられた


頬に手を添えられた


赤井さんの顔が
だんだんと近づく


顔が熱くなって
鼓動が速くなる


また元気が出るおまじないでも
してくれるのかな


なんて内心思っていた


しかし
おでこに思っていた感触はなく


その感触は自分自身の唇に…


『……んっ…』


これでもかってほど目を見開く
至近距離で赤井さんと目が合う


赤井さんは目を開けたまま
キスする派か…


なんて呑気な事を考え
意識を無理やり違う所へ
持って行こうとした


ちゅっ…とリップ音を立て
唇が離れる


『…ぁ、かいさん…』


赤「…葵」


後頭部を支えられ
再び唇が重ねられる


目をぎゅっと閉じながら
赤井さんの服を握る


次第に赤井さんの舌が
侵入してきて
拒もうにも拒めなくて
受け入れた


『…んっ…ぁっ…』


呼吸も苦しくなる
激しい口付け


やっとの思いで解放され


そのまま赤井さんに
抱き寄せられる形で
厚い胸板に顔を埋める


『…はぁ…はぁ…』


息を整える


赤「…元気が出るおまじないだ」


と耳元で囁かれた


思っていたのと違う…
なんて文句を言いそうになった


でも再び囁かれる言葉は
優しくて何も言えなくなる


赤「寂しいと思うなら
ずっとここにいろ」


また頭を撫でられた


『…はい』


と返事をした


頭の中が真っ白で
何も考えられなくなっていた


赤「もう今日は部屋に戻って
寝るんだな…この続きはまた今度な」


そう言い体を離してくれて
赤井さんが立ち上がり
いつものように手を差し伸べられ
自分に与えられた部屋へと
案内された



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