【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第52章 第一関門※
コナンくんに持たされた
超小型盗聴器を服の裾に取り付けて
待ち合わせのカフェに入った
しばらく待っていると
周りの人とは比べ物にならない
オーラを見に纏った
サングラスを掛けた女性が
店内に入ってきた
その女性は
私の姿を確認すると
テーブルを挟んで向かい側の
席に座る
べ「あらあら…
急に成長したのねティフィン」
『ベルモット…その事で話があります』
べ「組織にバレない様にしてほしい…
ってところかしら?」
『話が早くて助かります
貴女も私が幼児化している事を
組織に知られたく無い筈です』
私はテーブルに置いてあるカップを
手に取り中身の液体を一口飲んだ
べ「何故そう思うのかしら?」
私は無言でスマホの画面を
ベルモットに見せた
そこに写されていたのは
コナンくんの写真
しばらく沈黙が続いた
べ「……いいわ
ただし、一つだけ条件がある」
『言って下さい』
べ「手を出さない事」
…手を出さない
今の私はベルモットからしても
組織の人間である
ベルモットは私が
FBIの人と関わりがある事を知らない
だから"手を出さない"とは
コナンくんに、と言う事だ
手を出すも何も
コナンくんは味方だ
私からすればあっても
無くてもいい条件だった
『その条件飲みます』
ベルモットはふっ…と笑った
べ「ティフィン、貴女が
何者なのか私は疑っているわ…
その体質の事も…。
私が不利益だと思えばどうなるか
分かっているわよね?」
その言葉に頷いた
ベルモットは妖しい笑みをこぼして
また連絡するわ、と言い
カフェを出て行った
どっと疲れが体を襲ってきて
椅子の背もたれに体を預け
落ち着いた黄色い照明が
ぶら下がる天井を眺めて目を細めた
すっかり冷めてしまったコーヒーを
飲み干すと秀一さんから
借りてるスマホにメールが入った
迎えに行くからカフェで待機する様に
との事だった
しばらくしてから店内に
昴さんが入って来た
沖「お迎えに上がりましたよ」
『昴さん、ありがとうございます』
昴さんが代金を支払ってくれて
車を停めてある駐車場まで歩く
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