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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第50章 課題




赤「…葵…!…葵!」


遠くで秀一さんが
私を呼ぶ声が聞こえた


『…っ!』


ガバッと体を起こして
目が覚める


『…夢か……よかった』


体は汗でベタついていた


赤「酷くうなされていたぞ」


横を見ると秀一さんの姿


私は秀一さんの胸板に
顔を埋めた


大きな手で頭を撫でられる


『…ジンに殺される夢を見ました…』


口にする事であの夢の
恐怖が蘇る


体がガタガタと震えた


秀一さんは震える体を
キツく抱き締めてくれる


赤「殺させやしないさ」


自分の中でこの世界での生活は
当たり前になっていた


元いた世界とは違い
危険がすぐそこに転がっているんだ


私はイレギュラーな存在


いつ死ぬか分からない


『…死にたくないっ…』


一度はビルの上から身を投げて
捨てた命なのに
こんなにも死にたくないと、
この命に執着するのは…


秀一さんの存在が
大きくなっていってるからだろう


赤「大丈夫だ
正夢になんかさせはしない
俺が守ってやるから」


『秀一さんっ…』


私は秀一さんにぎゅっと
しがみ付いた


しばらく抱き合っていると
少し落ち着いてきて
体の震えも治った


赤「…それにしても妬けるな」


『…え?…何がですか?』


赤「葵の夢にまで
出て来て…俺も夢に出たい」


秀一さんの予想の斜め上を
いく発言に笑ってしまった


『…ふふっ…秀一さん
何言ってるんですかっ』


赤「俺は本気だ」


秀一さんは私の前髪を掻き分けて
額にキスを落とした


赤「…葵」


耳元で甘ったるく囁かれ
どきっと心臓が跳ねた


ちゅっと耳にキスをされて
そのままベッドに押し倒される


赤「…シたい」


『昨日シたばっかじゃないですかっ』


赤「なんだ、照れているのか」


『そんなんじゃありませんっ』


赤「なら、いいだろ?」


秀一さんは私の胸に顔を埋めた


『ちょっと、汗かいたから嫌ですっ!』


赤「この胸が恋しかったんだ」


秀一さんは私の胸を
やんわりと揉みながら言った


『こらっ、ただの変態な
おじさんみたいになってますって!』



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