【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第45章 帰宅※
べ「バーボンの報告書に
ティフィンの事が
書かれなくなったから
様子を見に来たのよ…
案の定、この有様」
そう言いながら
ベルモットは私の着ている服を
脱がしていった
『…ベルモットっ』
べ「こんなキスマークだらけで
手足も枷のせいで痕がついて
使い物にならないわね…」
ベルモットは新しい着替えを
用意してくれていて
それに着替えた
べ「当分、自宅待機するか
ジンの所に行くか
どっちがいいかしら?」
…どっちも嫌だ
秀一さんにも会いたくないし
ジンはこわい
でも…ジンの所へ
行くくらいなら
秀一さんの所へ
帰った方がマシだった
『…自宅待機で…』
そう言うと思ったわ、と
言いながら組織用のスマホを渡された
べ「このまま組織から
逃げられると思わない事ね…
近くまで送っていってあげるわ」
家はどの辺かと聞かれ
米花公園の近くと適当に言った
バーボンの家を後にして
ベルモットのバイクで
米花公園まで送ってもらった
べ「…その様子だと
逃げる気は無さそうね…
また連絡するわ」
ベルモットはそう言い残し
バイクを走らせて行ってしまった
『…家に帰りたくない』
私は公園のベンチに腰掛けた
秀一さんに会うのがこわい
会えばきっと私の事を
家に閉じ込めるだろう
そうすれば組織から
逃げたと見なされて
周りの人に危害が及ぶかも知れない
それにこんな姿の私を
秀一さんに見せたら
嫌われるんじゃないか…
とっくに枯れたと
思っていた涙が今更溢れた
『…っ…どうしたらいいのか
わかんないよっ…』
その時前方から声を掛けられた
コ「葵さん?」
コナンくんだった
私は咄嗟に立ち上がって
コナンくんとは逆の方向に走った
コ「待って、葵さん!」
後ろからコナンくんが
追いかけてくる
それでも必死に走った
ずっとバーボンの家に居たから
体力も無く体が重い
細い路地裏に入って
身を隠した
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