【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第44章 私欲※
『降谷さん…もう帰してっ…』
降谷さんはぎゅっと
私の体を抱き締めた
降「帰したくない…
赤井のところになんか帰さない」
抱き締められる力に強さが加わる
『…やだっ…離してっ』
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あれから降谷さんは
家に帰してくれる事は無かった
降谷さんが居ない時は
手枷と足枷が付けられているから
ここから逃げる事も出来なかった
秀一さんとの
工藤邸に住み続けるという
約束を守れなくなった
涙はとっくに枯れて
心が壊れていってる気がした
最初の頃は
秀一さんに会いたくて仕方なかった
でも、今は
逆に会いたくなくなった
約束も守れない
他の男に抱かれてる私なんか
嫌いになっただろうか
あの日、秀一さんに
相談して頼っていれば
今の現状は変わっていただろうか
自分の無力さに悲しむ事も
無くなってしまい
今は何も感じなくなった
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【赤井side】
葵が帰ってこなくなった
組織の情報を掴めていない以上
何処にいるかもわからない
今、そのことについて
ボウヤと話している最中だ
コ「ボクが最後に葵さんを
見たのはポアロだよ
安室さんと何か企んでたっぽくて
でも安室さんは葵さんの事
必ず守るって言ってたから
信じてたんだけど…」
赤「そうか…
彼が葵を守る為に
家に置いているか…」
それとも…私欲の為に
葵を監禁しているか…
赤「組織が関わっている可能性が
高い以上、下手に動けん…
ボウヤも気を付けろ
何かあれば直ぐに連絡をしてくれ」
コ「うん、わかったよ赤井さん」
私欲の為に監禁しているとなると
少し厄介だな…
葵の無事さえ
確認出来ればいいんだが…
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