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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第42章 枯れない涙※




虚無感に包まれた


時刻はすっかり夜になっていた


私はバーボンのベッドで
枕を濡らした


バ「ティフィン…もう
泣かないで下さい」


バーボンは私の頭を撫でた


『いやっ…触らないでっ』


私はバーボンの手を払い除けた


『…帰ります』


バ「今日はもう遅いので
泊まっていって下さい」


『…帰らないといけない』


私は散らかった服を手に取り
着替えた


そのまま玄関に向かい靴を履いた


バ「…何処まで送ればいいんですか」


『送ってくれるんですか』


バ「こんな夜遅くに
女の子一人で外に出せません」


『今日、待ち合わせした
所までお願いします』


こうしてバーボンは
待ち合わせ場所まで
送ってくれた


バ「本当にここまででいいんですか」


『いいんです、
ありがとうございました
また明日連絡します』


そう言って車を降りて
バーボンの車が見えなくなったのを
確認して工藤邸に帰って来た


扉を開けると
大好きな秀一さんの姿


抱き着きそうなったのを
必死で我慢した


赤「随分帰りが遅いんだな」


『…それでも、ちゃんと帰ってきました』


秀一さんは何も言わず
私にも触れずに
書斎に戻っていった


冷たい態度…


当たり前の事だ…


また泣きそうになった


私は浴室へ行き
シャワーを浴びた


自分が選んだ事なのに苦しい…


涙が溢れては
シャワーが流してくれた


『…っ…しゅういちさん…っ』


いっぱい泣いた


泣き過ぎて瞬きする度に
目が痛くなった


浴室を出て部屋に戻り
ベッドに入る


秀一さんが隣に居なくて
中々寝付けなかった


大丈夫…そのうち慣れる…


長い長い一日だった…





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