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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第41章 別れ





長い夜が過ぎて朝日が昇る


私は一睡もしなかった


部屋の扉が開いて
秀一さんが中へと入って来た


赤「頭は冷えたか」


ずっと考えてた
秀一さんと距離を取る方法を…


私と関わった人は
やっぱり皆んな死んでいくんじゃないかと
怖くて、その呪いみたいなモノが
薄れてくれるなら…


愛する人を守れるなら


私は選択する…


『…秀一さん…もう…別れましょ』


一晩中考えて
それしかこの人から
距離を取る方法は無いと思った


秀一さんは私の側により
私の目線に高さを合わせて
ガッと両肩を掴んだ


赤「理由を言え」


そんなの…守りたいからに決まってる


赤「俺は別れない」


『…もう秀一さんの事
嫌いになったんですっ!』


私は大きな嘘を付いた


『…離して下さい…』


赤「離さない」


秀一さんは私の唇を奪った
何度も何度も角度を変えて
繰り返される口付け


唇を離されたと思うと
強く抱き締められた


赤「…葵愛してる」


胸が苦しくなって
涙が溢れた


それでも私は抵抗した


『私は…っ…もう…愛してません』


心を鬼にした


…ごめんなさい
本当は心から愛してる…


秀一さんは私の肩に
歯を立てて思いっきり噛み付いた


『…痛っ…っ』


そっと体を離される


肩がじんじんと痛む


赤「…俺と別れたければ
今から言う条件を飲め」


『…言ってください』


赤「ここに住み続ける事だ」


『…そんなの…出来ません』


赤「なら、俺はお前と別れない」


しばらく悩んだ…


私が組織に戻れば
もし、住んでる場所がバレても
組織は手を出さないはず…


『…わかりました
その条件飲みます』


私は自分の部屋に戻った


大丈夫…


ただの同居人に戻るだけ


悲しくなんかない…


悲しくなんか…


涙は枯れずに溢れ出して
声を殺してベッドで泣きじゃくった


噛まれた肩に
くっきりと歯型が残り
鬱血していた


それが愛おしくなって
また泣いた


しばらく泣いて落ち着いた後
安室さんの携帯で連絡を入れた


ティフィンです
今から言う指定の場所まで
迎えに来て下さい


と。




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