【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第33章 侵食※
『一応、気をつけておくね…』
まぁ、可能性の話だからね
哀「それより、貴女
ずっと工藤くんの家に居たの?」
『え?』
哀「ここ最近、中々姿を見せないから
様子を見に行ったりしてたのよ?
でも昴さんは、体調が悪いみたいだとか
なんとか言ってきたりして…」
あ、記憶喪失になって
組織に居たこと哀ちゃんには
知らせてないんだ…
余計な心配はさせたくないな
『ちょっと風邪が長引いてて
移すと悪いから…ごめんね
でももう良くなったから大丈夫っ』
哀「…良くなったんならいいの」
少し不満そうな表情の哀ちゃん
…嘘をつくのは心苦しいなぁ
そのあと、哀ちゃんに
一応、血液検査するからと
血を取られて工藤邸に帰宅した
『ただいま戻りましたぁ』
沖「おかえりなさい」
帰ると赤井さんが
沖矢さんになっていてびっくりした
『沖矢さん久々ですねっ』
沖「今から夕飯の材料を
買いに行くんですが
一緒に行きませんか?」
『はい、喜んで』
なんだか久々の沖矢さんに
気持ちがうきうきした
沖矢さんの車でスーパーに向かう
沖「葵さん
何だか楽しそうですね」
『だって久々の沖矢さんですもん』
信号に引っ掛かり車が停止する
ふと視界の端に
見た事ある人物が映る
あ、安室さんだ…
安室さんを目で追い掛けていると
沖矢さんに顎を掴まれて
視線を沖矢さんの方に向かされた
沖「他の男に目移りですか?」
『…ちがいまっ…んむっ!』
否定の言葉を言い切る前に
唇を塞がれた
沖矢さんの舌が
私の舌を捕らえて絡ませる
一通り堪能してから唇を離された
『み、見られたら
どうするんですか!』
沖「見せつければいい」
再び顔が近付いてきたけど
信号が青に変わり
沖矢さんはハンドルと向き合った
なんだかお預けを
食らった気分になる
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