【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第26章 コードネーム
バーボンと地下にある
射撃場で射撃の訓練をしていると
バーボンが口を開いた
バ「こうゆうのも使ってみます?」
取り出したのは
ライフル銃だった
バ「これはレミントンM700という
アメリカ製のライフルで
高い命中精度を誇り
ボルトアクション式の王様と
言われているものです」
そう言って渡されて
よいしょっと
射撃場の台に乗せる
スコープを覗いて見ると
めちゃくちゃ見やすくって
びっくりした
弾を装填し
照準を合わせる
一瞬息を止めて
トリガーを引く
見事頭に命中させた
バ「お見事です
レミントンはどちらかと言うと
ショットガンの方が
有名なんですが
ライフルの方も中々
精度が良いらしい…」
それからずっと
ライフルに夢中で
弾を撃ち続けた
ーーーーーーーーーーーーーーーー
夜になり、ジンに呼び出されて
ジンがよく使っている部屋に入った
ソファーでタバコを蒸すジン
『また、新しい仕事?』
ジ「いや…あのお方が
お前にコードネームを
与えてやるそうだ
その歳で
そのハッキング技術
上は大分助かっているそうだぜ?」
『そうなんだっ
私にも名前が与えられるなんて
嬉しいよ』
ジ「あぁ、お前の
コードネームはティフィンだ」
ティフィン
それは紅茶のリキュールの名前らしい
響きが良くて気に入った
ジンの部屋を出て
バーボンに知らせたくて
探したけど
姿が見当たらなかったから
自室に戻った
自室のソファーに
寝転がった
何も思い出せないまま
時が流れて
ここに来てから
もう1ヶ月以上が経っていた
いつか記憶が戻るのだろうか
でも記憶を取り戻す事がこわい…
ひとりぼっちになりそうで
こわいんだ…
誰かに必要とされたくて
言われた事を覚えてこなして
名前を貰って認められたのに
なんでこんなにも不安なんだろうか
そう言えば、バーボンが言っていた
赤井秀一という人は
結局のところ私と知り合いなのかな
今度バーボンに聞いてみよう
私はそんな事を思いながら
目を閉じて眠った
.