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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第25章 記憶喪失




それから
再び車に乗せられて
途中コンビニで
バーボンが何かを買って
バーボンのお家らしき
マンションに着く


車を降りて
手を引かれながら
中に入る


中は生活感のない
シンプルな部屋だった


バ「さて、まずは
お風呂に入りましょうか」


脱衣所に案内されて
服を脱がされる


指にはめていた指輪も
一旦外して洗面台の隅に置いた


バーボンも服を脱いで
一緒にお風呂に入る


丁寧に全身を洗われて
サッパリした


『バーボン…私は
なんで何も思いだせないのかな…』


湯船に浸かりながら
バーボンに聞いてみる


バ「記憶喪失というのは
頭に強い外的衝撃を加えたときに
起きる外傷性のものがありますが
見たところ貴女に外傷は見当たりません

もう一つ、心的な衝撃やストレスを
脳が防衛本能を働かせて
忘れさせようとする
心因性のものがあります

きっと貴女は後者の方でしょう」


衝撃…ストレス…心因性


『そうなんだ…』


私に何があったんだろうか


バ「そのうち思い出しますよ
思い出したときは
聞かせてくださいね、赤井秀一の事を」


赤井秀一…


さっきもそんな事を言っていたけど
私の知り合いなんだろうか…


お風呂から上がって
さっきバーボンが
コンビニで買ってくれた
下着に着替える


服はバーボンの
スウェットの上だけを
着せてくれた


バーボンはリビングで
パソコンをカタカタ鳴らしてる


私はその隣で
バーボンが淹れてくれた
ココアを飲んでいた


カタカタ音が止み
どうしたのかと思って
バーボンを見ると
何故か驚いた表情をしていた


『バーボンどうしたの?』


バ「君は一体誰なんだ?」


それは私が一番知りたい


バ「米花町付近で
ここ1週間の間
行方不明の小学生が居るか
調べたところ1人も居なかった」


『…え?』


てことは
私は誰からも
探されていないってこと?


…ひとりぼっちだったのかな私


バ「名前さえ分かれば
戸籍を調べれるんですが…」


今日のところは寝ましょうか
と、言われて
大きなベッドで2人で寝転んだ


不安に包まれて
安心感が欲しくて
バーボンに抱きつく


それに気づいて
バーボンは抱きしめ返してくれて
頭を優しく撫でてくれた


安心して私はそのまま目を閉じた




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