【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第25章 記憶喪失
そろそろちゃんと
自分の記憶と
向き合わないといけない
もう一度、米花公園にでも
行ってみようかと思う
沖矢さんとレストランで食べた時に
もらったおまけの
おもちゃの指輪を眺めていた
赤井さん外出許可出してくれるかな
おもちゃの指輪を握りしめて
赤井さんがいる書斎まで行く
時刻はもうすぐ夕方
あの真っ赤な夕焼けが
見れる時刻
『赤井さん…
少し外に出ても良いですか?』
書斎でパソコンに
向かっている赤井さんに
声を掛けてみた
赤「あぁ、構わないが
何処に行くんだ?」
『米花公園に…
もしかしたら記憶の手掛かりが
見つかるかもしれないから』
赤「気を付けて行くんだぞ
それからこれでも掛けていけ」
と出されたのは伊達眼鏡
この間公安の人に姿を
見られているから
変装していけと言う事なんだろう
こんな眼鏡で騙せるのか…?
赤「夕飯には帰ってくるんだぞ」
『はーいっ』
アッサリと外出許可を
出してくれて良かった
フードを深く被り
眼鏡を掛けて外に出る
おもちゃの指輪を
握ったままだったので
そのままポケットにしまった
大体の道をいつの間にか
把握していた私は
すんなり迷わず公園に着いた
ただ、何も思い出せない
あの日の記憶さえ戻れば
私がここに来た理由も
分かるはず
ずっと優しく接してくれている
赤井さんや、疑いつつも
仲良くしてくれたコナンくんや
哀ちゃん達にも
もう本当の事を伝えたいんだ
その為には
思い出さなきゃいけない
それからもし
元の世界に帰らないと
いけなくなっても
私はこの世界でいられる理由を探す
赤井さんと…お別れはしたくない…
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