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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第18章 イチゴ





沖「で、玄関で何をされてたんですか」


『…さっき安室さんが来て
玄関先で話してたんです』


沖「ホォー…それで?」


『私が赤井秀一の事を
知っているんじゃないかと
聞かれました…勿論
何も知らないと誤魔化しましたけど』


沖「そうですか…
葵さんは私と安室くんの
関係も知っているんですか?」


知っている…
赤井さんがライというコードネームで
組織に潜入していた事も
その時にバーボンと仕事をしていた事も
バーボン…いや、降谷零の幼馴染の
スコッチの死の事も…


『…全部知っています』


沖「…そうですか
全く、今どんな顔をされてると
思いますか?」


沖矢さんは両手で
私の顔を優しく包んで来た


『…え…』


視線が合わさる


沖「今にも泣き出しそうな顔を
してますよ?」


だんだんと顔が近づくと
唇を奪われた


どこまでも優しいキス


ちゅっちゅっと
下唇を吸われて
舌が侵入し私の舌と絡ませる


唇が離されると
頬、額…と顔中にキスを落とされ
くすぐったくなった


『ちょ、くすぐったいですっ』


沖「元気が出るおまじないですよ」


その言葉を聞いて
ふふっと笑みがこぼれた


『そうですねっ
元気になりました』


沖「それはなりより…
では昼間の続きをしても
問題ない様ですね」


え?昼間の続きって?


なんの事かと
きょとんとしていると
沖矢さんが口を開く


沖「葵さんは私より
赤井という男の方が
良いらしいですから…」


『…へ?』


まさか昼間の
沖矢さんが赤井さんに
嫉妬した話?


沖「昼間は子供達に
邪魔をされましたけど
もう邪魔者はいません」


『ちょ、ちょっと待って下さいっ』


沖「待てませんよ」


ふわっと体が宙に浮くと
リビングを出て
私の部屋へと足を運ぶ


そのままベッドに
押し倒されてしまい
慌てて抵抗する


『沖矢さんっ、
ダメですってばっ!』


沖「ショートケーキのイチゴは
先に食べ尽くす派なので」



ニヤリと口角を上げて
沖矢さんは不敵な笑みを浮かべた




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