第13章 ◎守れない-雅紀-side
とりあえずの部屋に入って、
事情を聞いた。
だいたい予想はついてけど、
それは酷いものだった。
なんであのとき、昨夜、電話に出れなかったんだ
なんて自分に聞いても笑われるだけ
だって違う女の子と抱き合ってたんだよ?
「私もね、バカだった……
雅紀の言うことを聞いてれば、ね
こんなに泣かなくてよかったかもしれない。」
「………………ごめん」
「もう……っ……謝らないでよ
雅紀は何も悪くないでしょ?」
うんん。俺が悪いんだよ。
そう思わなくてもそう思えばいい。
それで君の気持ちが軽くなるんだったら
俺もそれで気持ちが軽くなるから。
最低でしょ?
「雅紀、私ね?分かったの」
「え?」
「…………私、雅紀のことが……「待って!」
………………だめだよ。
2回も同じミスしちゃったらさ?