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未完成なワルツ
第11章 ◎裏切り
そう言うと'はぁ'って溜め息をついて、
裕典は私のことを睨みだした。
「…………じゃあ別れよっか
いいよ、まだ返事も聞いてないし……
俺も飽きてきたかな……っ!!」
またやっちゃった。
また人を叩いちゃった。
また心にポカンと穴が空いた。
「出てって!」
「………………わかった」
「別れる?」
「………………別れる」
そう言うと静かに裕典は部屋を出た。
また私は1人、大粒の涙を流して
1人大声で泣き叫んだ。
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