第11章 ◎裏切り
バスタオル1枚を巻いてる裕典は、
冷蔵庫を開いてビールを探してる。
「……お、あったあった
も飲む?あれ焼酎派だったっけ?」
その質問にも体が固まって答えれなかった。
違うよね。裕典、そんなわけないよね。
「ん?どうした?なに、待てないの?はは」
なんて私に近づいてギュッと抱き締めてくる。
それを思わず私はパッとはらってしまった。
「どうしたんだよ」
手に握りしめてる可愛いブレスレットを
もっと強く握りしめてみた。
きっと手のひらに痕がつくと思う。
「これ………………なに?」