第10章 ◎傘は差さないで
「どうしたの?なんか顔赤くない?(笑)」
いや、いやいやいや!
雅紀のせいだし……だし!
え、鈍感なの?こんなに鈍感だったの?
「だって、雅紀……が……言うから///」
「え?」
「タイプとか、綺麗とか……言うから!」
「え、あ…………////」
なんなの、なんで照れんの???!!(笑)
意味わかんないよ。雅紀くん
「そ、それよりさっ//
これ、お、俺があげたやつ、でしょ?!」
「え??!あ、う、うん。そうそう
クリスマスプレゼントのや、やつ!」
「そ、そっか。だ、だよね!
う、うっわぁ……嬉しいわ」
なんだか二人してテンパって変なの。
でもこのあとまた胸がざわつくなんて
嵐みたいな雨が心に降るなんて、
思いもしなかった。