第9章 ◎子供な大人の助言
'はこのピンクが似合うから'
そう言われてからピンクが好きになって、
できるだけその色の服を集めてた。
バカだな、自分
「よいしょ……着いたよ?」
ユキがそう言って窓の外を見ると、
そこには可愛い真っ白な教会があった。
そう。今日は友達の結婚式
バカな私は今日もピンクのミニドレスを着て
雅紀に見てほしいなんて思う。
貪欲にも'似合ってる'とか言われたい。
「、早く行くよ?」
「え?あ、う、うん!」
ユキがササッと歩く後ろをチョコチョコと走って
頑張って追い付こうとした。